おすしブログ

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暑い夏の思い出

夏はなんとなく1年間の中心という気がする。長期休暇があって、暑くて、セミがうるさくて、寝苦しくて、汗をかいて、冷たい物を流し込んで…。1歳から24歳までの夏を思い出してみたが、どれもパッとしない。小中高と夏期講習的なものがあったし、暑いの嫌いで、泳ぐのもヘイトなのであまり良いイメージがない。小学生のうちから冷房の効いた部屋でお勉強させてもらっていたのは恵まれたことだと思うけど、あのザ競争社会みたいな雰囲気は今思うとダサい。子供に勉強させるのは難しいから、あれが大人にできる大人なりの考えた結果だったのだろう。偏差値ワールドは不幸になる人間の方が多い。中高も偏差値ワールドだった。成績表に一喜一憂していた。テスト返却は嫌いだった。模試は自己採点しなかった。これまでの人生で模試を自己採点したことがない。ある意味病的なのである。そして大学にいる周りの人達の多くは偏差値ワールドを生き抜いてきたひとだと思っている。マウントなんて言葉は10年前は100%なかった。いまはマウントをよく見る。そして自分もマウントを取ろうとしていると気づく。競争社会はそこまで居心地よくないので降りようと思っていたが、なかなか、なかなかなのである。ここまで書いて夏の思い出から離れていて驚いた。夏はお勉強!という思い出ということにする。

競争社会はやはり発展が早いのだと思う。うまいことできてる。競争社会からは簡単に降りられない。降りたら惨めな思いをする、と思いこまされている。負けず嫌いってなんだか強そうと思っていたけれど、勝ち続けるのは至難だ。そして嫌いなものは少ない方がよい。

一番好きか海外ドラマに「人へのアドバイスは自分に向けて言っている」という台詞があった。まじでそれなという気持ちである。ここまで書いてきたものは全て自分に言い聞かせているといっても過言ではない。夏の話に戻ろう。夏のいいところは夜だ。冬の夜は怖い。寒いくてこわい。冬の夜の飲み会は着込んでいくから荷物が多くて困る。何度か服をなくした。手袋とかなくしやすい。夏の夜は良い。虫がもう本当にあれだけど、仕方ない。花火が見たい。花火が結構好きなのだ。花火を最後に観に行ったのは10年以上前だと思う。小学生のころ。それ以来行っていない。人混みが嫌いというのもある。UFOに乗って花火を見たい。たとえば高校生が好きな女子を誘って夏祭りと花火に行くなんて時価総額1000万円くらいの価値がある。受験を控えた高3生にアドバイスがあるとしたら、夏祭りに行きなさいである。そしてこれは自分に向けて言っている。

思えば大学1.2年あたりの夏が一番楽しかったかもしれない。勉強しなくてよかったからだ。部活も激化していなかったし、取り立ての免許でたくさんドライブした。レンタカーのタイヤをずずっと擦ってしまったが、返却するとき黙っていた。お姉さん(とても綺麗なお姉さんだったことを覚えている。まるで絵画に出てきそうな趣のある美人だった)が車の周りをぐるっと回って点検しているとき、ヒヤヒヤした。傷がついていたかどうか忘れたけれど、何も言われなかったので胸を撫で下ろした。今では全く運転しない。運転は好きじゃない。集中していないといけないから。ハンドル握りながら面白いことを思いついてしまったら困る。マルチタスクが苦手なのだ。

大学3.4.5の夏はしんどかった。とにかく部活が忙しかった。35℃とかある日は気が狂いそうだった。4ℓくらい水を飲んだ気がする。そしてみんな疲れていてピリピリしていて最悪だった。キャパオーバーしてるなら練習減らそうよと思った。でも仕方ない。練習を遂行したという自信もある意味で必要なのである。毎朝早朝からテニスをし、テスト勉強をし、そして飲み会があって、だんだんおかしくなっていった。みんなで飲んだあと、先輩たちが僕の部屋に押しかけて宅飲みをした。朝起きると窓ガラスとケータイが割れていた。塩とか胡椒とかの調味料は中身がゴミ箱に捨てられていて、机の上のプリント類は色々なくなっていた。僕はスーパー絶望した。

まぁ今となってはいい思い出です!!とは思わない。悪い思い出とも言えない。ただただそういうことがあったというだけで、人生はころころと転がっていく。割れた窓から風が入ってきて涼しい。窓ガラスって電話機能もカレンダー機能も時計機能もなんもないのにスマホぐらいの値段するという事実。ものの値段はわからない。ネックレスとかの値段に驚愕してしまう。石じゃん!とまでは言いませんが、ネックレスが無くても可愛い人は可愛いし、ネックレスがあっても可愛い人は可愛い。可愛くない人はこの世にいない。「可愛いはつくれる」ではなく、「可愛くないはつくれない」が正解である。

夏といえば肝試し。僕は幽霊に会いたい。と言っても怖いのは苦手なので、怖がらせる系じゃない幽霊に会いたい。幽霊はすべてがすべて憎しみを抱えているのだろうか。もしそうだとしても、優しさを持った幽霊もいるはずだ。そういう幽霊と話がしてみたい。肝試しスポットは幽霊が怖いというより、変質者が怖い。だから肝試しには行ったことがありません。行く予定もありません。

さて今年の夏はどうなるだろうか。就職面接さえ乗り切れば楽しいサマーが待っているはずだ。いや、就職面接さえも楽しいサマーなのだ。面接に失敗しようと僕の人生は楽しいサマーなのだ。競争社会に生きていないからである。言い聞かせ。。

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夏合宿のホテルの窓から見た猫会議