おすしブログ

お寿司ブログではないです

生きてて思ったこと

中古の腕時計を買った。少し腕周りに余裕があってゆるゆるしている。ステンレスのベルトのコマを一個外せばピッタリになりそう。一度自分でやってみて壊したことがあるので絶対やらない。時計屋さんに持っていくのもめんどくさい。だから今は左腕だけで腕立て伏せをしている。

 

アパートの1階に引っ越した。オートロックが無いのは実家以来なので実に10年ぶりということになる。ドアに取り付けられた投函口にどさっと何か入れらると本当にびっくりする。凶暴な野良猫が入ってきた時のために、鰹節のバットを部屋に置いている。

 

電車に犬がいた。盲導犬。行儀良く寝ていた。床には敷物が引かれていた。電車が止まると犬は起こされ、付添の人が敷物を持って、犬と人は電車を降りた。電車には仄かに犬の香りが残っていた。

 

小籠包が家で作れたら毎日作ってお弁当に入れるのに。小籠包は家で作れますよって言う人はあっちに行ってください。小籠包は家で作れないので。

 

湯船に浮かべるアヒルの置物を購入した。1000円もしなかったが、あるのとないのでは差があるように感じる。カツ丼の上の三つ葉よりも重要だと感じる。白子ポン酢の上のもみじおろしと同様か、椎名林檎のほくろに匹敵すると言うと大袈裟だろうか。

 

ヴィムヴェンダース監督の「パーフェクトデイズ」を観に行ってきた。人生で初めて1人で映画館に行った。青い軽バンが欲しくなった。隣のバンは青い。2024年の目標は今あるものを大切にしようだ。ひとつ開けて隣に座っていた初老の男性は映画を見ながら号泣していた。自分にはまだわからない。抜け毛と腹囲以外で年齢を実感したい。南無三。

 

自分は本当に先延ばし型の人間だと実感する。なんとかしたい。自分の人生でおきるミステイクのほとんどが先延ばしに起因している。過去の自分とボクシングが出来るならKOせずにボディを何回も効かせて苦しめたい。

手始めにAmazonで「先延ばし」で検索すると何冊も本が出てきた。明日時間があったら本屋さんに見に行こう。今日も暇だけどめんどくさいから。

 

オーダーメイドの枕買おうか悩んでいる。なぜ枕なしで寝れる身体に作られていないんだ?これもまた明日考えよう。また明日。

バイキングに行くべき理由

 

 食べ放題のことをバイキングというのは映画のタイトルに由来する。船上で食べ放題のシーンがあり、そのシーンをみて帝国ホテルが食べ放題のことをバイキングと呼んでみたと。
 食べ放題には終わりがない。無限に食べていい。無限に食べることはできない。食べすぎたら気分が悪くなる。それでも無限に食べていいという事実は変わりがない。食べ放題は無限の幻想を見せてくれる。私は何度も吐きそうになって、二度と行くまいと思い店を出るのだけれど、それを引きずらない。
 無限とは自由の足跡である。私はその足跡を辿り、高嶺の花を夢想する。どこかで行き止まりがあると決まっているのに、ご機嫌に歩いていくことができる。
 バイキングは赦しの場である。食べていいという赦しである。欲しいものを好きなだけという、大富豪の気持ち。道を八割がた進んでいくと、大富豪が感じるであろう童話的な虚しさもなんとなく感じることができる。

 思い返せば実家にいたときに、母が作った料理は常に十分な量があった。実家にいて24時間空腹になった記憶は無い。恵まれているというやつである。お陰でこんなに大きくなった。未だに実家に帰ると凄い量のご飯が出てくる。よくある幸せな食卓というやつだ。
 食べ放題を批判するものは口を揃えて「終わりがあるから美しい」という。それはある意味で正しいのかもしれないが、ある意味では全く的外れである。本当に美しいものは無限である。終わりがない。終わりがあるとか、移りゆくとか、そういった条件は、美しさの一つ下の次元にある。美しさに説明は不要。説明はまた別の視点である。
 山盛りの料理を見て無限を感じる。数多の種の料理をみて自由を感じる。純粋な喜びを感じている。私は今、美しさについて説明している。それは無粋なことのように思える。バイキングに行って、我々は赦された存在だと確認し、喜び、そして苦しみ、悔やみ、また忘れて憧れる。人生の小さなダイジェストに自分のことを重ねてみて、一つ下の次元で落ち着こうと模索している。

台風について


 電車が止まったので、二十年前のことをゆっくり思い出してみた。台風で小学校が休みになった時の嬉しさは中々のものだった。そんなに学校が嫌いだったわけでは勿論ない。休む自由は保障されているけれど、みんなで一緒に休むというのが、なんとなく心を落ち着かせ踊らせた。
 足の悪い女の子がいた。両脚に装具をつけていた。今になっても身体のどこが悪くてそうなっていたかはわからない。単純に脚だけの問題ではなさそうと感じていたが、誰も深入りせず、誰も深入りしたいとも思っていなかった。その女の子は声が小さかったけれど、言いたいことは言っているように見えた。足が悪くて卑屈になっているように感じなかったけど、大人になっても彼女の心の中はわからなかったとも思う。
 その女の子は痩せていて、とても顔が小さかった。肌がとても綺麗だったのを覚えている。彼女とはほとんど話をした覚えがない。僕の名前を覚えているだろうか。僕は彼女の名前を覚えている。
 僕はその女の子のことを可愛いと思っていたので、足が悪いのが可哀想だと思っていた。せっかくかわいいのに、と思っていた。それってどうなんだろうと今は思う。時間があるので考えてみたけれど、僕がそう感じたことのどこがいけないのか、うまく説明できなかった。ただただ彼女という存在に憧れて、彼女を苦しめうるものを憎んでいたのかもしれない。僕は彼女に恋をしていたというわけではなかった。僕には別に好きな女の子がいた。僕は足が悪い女の子を見るたびに、何とも言えない悲しさを感じていた。


 ある台風の日に学校が午前でおしまいになった。その日は一日休みになると思っていたが、夜から大雨ということで給食の前に宣言された。みんな嬉しくていつもより給食が賑やかだった。雨は降っていなかったが、風はとても強かった。僕らは風を楽しみながら倍の時間をかけて家に帰った。
 

 次の日学校は午前中だけ休みになった。その女の子は午後からも来なかった。その次の日、彼女は片膝に包帯を巻いて、杖をついて学校にきた。「風が強くて…」と言っているのを聞いた。僕はその日から台風で学校が休みになっても、喜ばないようにした。休めることは嬉しい。けど、喜んではいけないような気がした。
 僕の知らないところで想像もつかない恐怖がある。そのことが怖かった。
 会社には大幅に遅刻をしたけれど、僕は必死にその分を取り戻した。僕はベランダのサボテンをちゃんと部屋に入れてきたかどうか何回も思い出して確認した。

目玉焼きの作り方


 
 目玉焼きについて語る時、私が語ること。それはまず第一に目玉焼きは自由であるということ。もちろん料理全体しいてはuniverseそのものが自由であるのかもしれないが、まずは目玉焼きについて。目玉焼きを焼く時は鉄のフライパンを使うこと。まずこの時点で自由ではない? いうまでもなく、手入れされた錆びていない鉄フライパンを使う。まず油を敷き、火をかける。油はフライパン全体に行き渡らせる。油から湯気が立つまで中火で空焚きする。湯気をみたら一度火を止めて、コップに入った冷たい水を飲む。そして食卓を片付けておく。カトラリーはまだ出さなくていい。数分経ったら弱火にして、フライパンの面ぎりぎりのところで卵割る。卵黄の膜が破れぬよう、火傷覚悟で近づいて割る。ジュウという音を聞いたら五分は絶対に触ってはいけない。蓋をしてもいけないし、水を加えてもいけない。フライパンには触れず、皿と箸もしくはフォークを用意する。万全を期すのであればナイフとフォークが望ましい。フライパンを覗いてみるとまだ白身全体には火が通っていないのがわかるだろう。白く焼けた部分と、黄色く透明な卵白との対比をみよ。白く焼けた部分は気泡が割れ、月面のようにでこぼこしていて、薄い。透明な部分は少し丸みを帯びて、ちょっとした丘のようだ。少しずつ丘が白く染まっていく。丘が半分くらい染まってくればフライ返しを使って目玉焼きを動かしてもいい。動かすのは、目玉焼きの裏面が均一に焼けていない時だ。ちょっとムラがあるくらいはなんてことないし、むしろそう言うものだが、一部が丸焦げになっていてはいけない。ただし、動かしてもいいが、動かさなくていいなら動かさなくていい。迷うなら動かすなと、言いたい。卵黄の周囲まで火が通ってきたらここからは好みの問題だ。卵白は火が通っているほうが美味い。卵黄については個人の裁量に任される。おそらくここまで手順通りにやれば七、八分と言ったところだろう。あと一、二分追加するかは君が自分に聞いてみればよい。あとはお皿に載せて、食卓に運ぶ。姿勢良く座る。塩も醤油もソースも何も振るな。まずは卵白を切り取って食べるといい。歯応え、弾力、油の香ばしさ、良質なタンパク質の甘みを感じよ。美味しいと思えれば今回は何もかけずに食べればいい。次回からは好きにすればいい。目玉焼きは自由だから。

雑感 〜つかれた〜

日記を書く時というのは大抵そこそこ機嫌がいい。最近色々疲れたので、疲れているのだけど、残り少ないエネルギーを敢えて費やして自由に書いてみます。

ダイエットを始めて順調に体重が落ちてきて嬉しいけれど、少しぼんやりしてしまい、起床後30分くらいの深みのないアンニュイが一日中続いてる。逆に心の振幅が少なくなって安定感はあるけれど、ベースラインは下がっている。

前回のフライパンについて書いた雑文が何故か色んな人に読まれたよう。商品名を書いたから検索に引っかかったのだろうか。嬉しかったけど、がっかりされるのが怖くて次が書きづらいので読まないようにしてください。

ここからはストレス発散のために、めちゃくちゃなことを書きます。

 

野良猫に話しかけても無視されて悲しい。好意的なことしか言ってないのに。ストーカーになった気分だ。猫をストーキングすることは至難の技だ。僕が太っているのを見て、狭いところに逃げる。もしくは私有地に逃げ込む。なんて賢い動物なんだ。野良のカバを見つけたら徹底的に追いかけてやる。僕の方が小回りが効くから逃げることもできる。タイマンでカバに勝てるなんて思わないし、カバと闘ってたらSNSに晒されて人生が終わる。

昨日は満月だった。厳密には欠けてたかもしれないけど目が悪いから満月に見えた。おっ、って思ったけれど何で満月=良いみたいになっているのか疑問。満月っていいよねみたいなプロパガンダ浴びてきた気がする。中学校のときの写生大会で幽霊見えましたって言って髪の長い女の人を描いた時に、美術の上品そうな(家で紅茶を淹れてそうな)細身の女性の先生は、がっかりした顔をしていて傷ついた。ああいう真面目そうな人を笑わせたくて美術の授業では色々気を衒ってみたが、普通に低い評価をつけられて、恥ずかしくなった。そもそも美術の先生って職業は結構尖ってる気がするんだが?親に反対されそう。それを押し切って筆を取って先生をやってるってめっちゃ強ッ優ェじゃん(カッケェと読みます。なぜか辞書登録して変換されます)。僕の頑張って尖ろうとしてる感じは、あの美術の先生はとっくの昔に通った道で共感性羞恥を引き起こすのだろう。注射が嫌で泣いてる赤ちゃんをみて「泣いても変わらんぞ」って思う夜勤中の僕に似ている。

あんまりめちゃくちゃなことを書けていないので頑張ります。

 

千葉県の形をしたパウンドケーキを焼いたら、九十九里浜のところは最後に食べる。

歯医者で金歯が良いですって言ったら金歯は高いからやめた方がいいですって言われた。貧乏扱いすんな。

フル充電したモバイルバッテリーと、充電ゼロのモバイルバッテリーを同じ力で壁に投げつけたら、フル充電の方が爆発でかいのか?教えて。

牙と歯の違いって何だ。俺も歯のこと牙って呼んで良いか。虫牙、牙医者。

毎日同じ靴を履いて足が臭くならない奴なんなんじゃ。意味わからん。ナスカの地上絵よりわからん。

つかれた。お終い。

 

 

日記 7.7 2023 「フライパン」

何かモノを買ってそれを気に入ると異常なまでに他人に薦めてしまう。最近鉄のフライパンを買ってすごく愛しているのだけれど、いまいち伝わらない。目玉焼きが美味しいのだ。目玉焼きが美味しいんだよ!と言うと、そうですか…という顔をされる。家に帰って鉄フライパンにそのことを愚痴ると、「あんまり言わんでください」と言われた。フライパンにさえ僕の痛さはバレていた。

目玉焼きにそのことを愚痴ると「まぁいいんじゃないですか」と言っていた。そう言う言葉に助けられてきた。フライパンから皿に移す時に黄身が破れてしまったとき、同じことを言っていた。聖書を1行で要約すると「神が見ているからまぁなんとかなるよ」だと勝手に思っている。大批判されるかもしれないけどそう解釈して救いを得ている。

鉄フライパンは火にかけていると持ち手が熱々になってくるので布巾で巻いて持っている。「そりゃ熱くもなるよな」と今のところ御満悦です。卵を落としたときに凄く油が跳ねるので、体中に直径1ミリの火傷が沢山あります。割烹着を買おうと真剣に考えたけれど、Amazonにメンズサイズが見当たらなくて一旦保留している。

職員検診で中性脂肪が基準値の5倍だった。基準がおかしい説もある。鉄フライパンは焦げ付かないようにしっかりと油を引く。どうすればいいかわからない。油を引くとフライパンはツルツルになるけど、僕の血液はドロドロになる。チャーハンはパラパラになる。血管はボロボロになる。次回の血液検査の結果にハラハラする。ダラダラと当直室で日記を書いている、ペラペラの内容を。

 

追伸

僕が買ったフライパンは「山田工業所 打出しフライパン HANAKO 26cm」です。工業所っていうのが何ともいいですよね。13200円で買いました。板チョコ100枚分って考えたら安いですよね。

 

 

日記 7.7 2023 「歯」

歯は何よりも大事だ。ある日、何かのきっかけで歯の詰め物が取れて、「これは良くないな」と思いながら、生活していたら、だんだん冷たいものが沁みるようになってきた。「これも良くないな」と思いながら気持ち歯磨きを頑張っていたが、何もしていなくても歯が痛くなってきて「これ良くなさそうなさそうだね」と思いながら仕事をしていた。ついにはロキソニンを飲まないと涙が溢れてくるようになって「これは良くない気がする」と思ってインターネッツで歯医者を検索した。

虫歯です、と言われた。僕の診断は正しかった。伊達に医療関係者ではないよ。神経に到達してるか見るために保護剤塗って経過観察にします、言われた。私は当直明けでほとんど寝ておらず、面倒になって「神経抜いてください」と言った。神経は抜かれてしまった。

会計を待つ間、待合でYouTubeを見ていると「歯の神経は絶対抜くな!」という動画がバズっていた。悲しくなって帰り道、故郷の母に電話して「神経抜いてしまったわ」と言うと、「そうか

…」と言われた。

治療はもう終わりかけで、合計で15万くらいかかった。背に歯はかえられない。故郷の母に電話して「15万くらいかかったわ」と言うと、「そうか…」と言われて、フリーズドライの味噌汁を送ってくれた。

歯科医院の院長は申し訳なさそうに「虫歯になりやすい歯です」と言っていた。虫歯になりやすい歯なのではなく、虫歯になりやすい脳なのだ。明らかに自分の怠慢。部屋の掃除が苦手だから歯の掃除も苦手なのだろう。

しかし私は生まれ変わった。歯磨きめちゃくちゃ頑張っている。何故か部屋は以前より散らかっている。

 

追伸

猫は歯を磨かない。羨ましい。時々大欠伸する猫に顔を近づけると口臭がする。「やい、歯を磨け」と言うと、無視して眠り込む。お前が虫歯になっても神経は抜かんでくれって頼んでやる。